自分らしい生き方

メルマガ「ピンチをチャンスに!あの手この手の勝者の心理戦」の過去ログとそれに派生する、生き方について考察してみます。

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経営者の勘(中編)

今から40年以上も前の話です。



松下幸之助氏が、中小企業の社長たちを集めての講演会が開かれました。
演題は、あの有名な「ダム式経営」です。

経営というのは、ダムが水を悠々と蓄えているが如く常に余裕を持って行わねばならない
というものです。

聴衆の人たちは、フムフムと聞き入っています。
なにしろ相手は、あの経営の神様なのです。

松下氏の講演が終わり、質疑応答のコーナーへ。



一人の社長さんが、質問に立ちます。

私には、残念ながら蓄えがありません。
だから余裕のある経営などできないのです。
一体、どうすればダム式経営ができるようになるのでしょうか?

最もな質問です。
誰しもが一番、聞きたい部分です。

だから皆が皆、前に身を乗り出し、松下氏の回答に聞き入ります。

松下氏は、おもむろに喋り始めます。



「実は、この私も、その方法は知らないのです。」
えっ!?

何となく会場に冷たい空気が漂います。
そして、松下氏は言葉を続けました。

「まず、蓄えが必要なんだと思わなあきまへんわな」

完全に会場内は、一瞬にして凍り付いてしまいました。



答えになってない。
それでは、全然回答になってない。

もし、山田花子さんが会場内にいたなら、こう言ってくれたと思います。

オマエ、回答もわからへんのに、人から金とって講演やっとんのか!?
オマエに言われんでも、蓄えが必要なんだと、いつもいつも思っとるワイ。

しかし、この会場内には山田花子さんはいません。
しかも壇上にいるのは、あの経営の神様なのです。

小さな町工場から、世界の松下電器にまで実際に成長させたという疑いようのない実績があるのです。
誰しもが思いました。

回答にはなってないが、これ以上松下氏に突っ込んで氏に恥をかかせるわけには行かなかった。

しかし、たった一人だけ、会場内で小躍りしていた人がいました。



そうか。
そうだったのか。

それが経営なんだ。
よしっ、早速明日から実行だ!

後に京セラを急成長させることになる、あの稲盛和夫さんです。

まだ京都セラミックという社名だった頃の話です。
吹けば飛ぶような小さな小さな会社です。

しかしこの時期を境に、京都セラミックの怒涛の快進撃が始まるのです。
しかし稲盛和夫さんは、一体何をわかったというのでしょうか?

(つづく)

このメルマガは2006年5月24日に発行されたものです。

[ 2010/01/02 17:01 ] メルマガ | TB(0) | CM(0)
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